1998年のヴィンテージチャート|ブルゴーニュとボルドー

1998年のフランスワインは、比較的品質にバラツキのあるヴィンテージと言われています。

シャンパーニュ地方は暑い夏でしたが、収穫期は豪雨に見舞われてしまったため、難しい年となっています。

 

アルザス地方は不安定な気候ながら、評価の高いヴィンテージです。4月は涼しい気候でしたが、5月からは暑く乾燥した気候が続きました。

豪雨に遭うこともありましたが、大事には至らず比較的健全なブドウを収穫することができました。

 

ローヌ地方は理想的な気候条件でした。生育期から良好な気候で、夏は暑く乾燥しました。その後適度な雨が降りブドウは水不足から回復し、健全なブドウを収穫することができました。

 

1998年のヴィンテージチャート

ブルゴーニュ

WINE ADVOCATE

コートドニュイ 84

コートドボーヌ 84

白全般 84

 

WINE SPECTATOR

コートドニュイ 89

コートドボーヌ 83

白全般 88

 

1998年のブルゴーニュは霜や雹、ウドンコ病の被害があり、全体的に難しいヴィンテージとなっています。

開花期は雨があまり降らず、多くのブドウが同時期に開花を迎えることができました。

7月もあまり雨は降らず乾燥、8月に入り気温はさらに上がり、40度まで気温が上がった日もありました。

乾燥し高温であったため、水不足で干からびるブドウもありました。

その後の適度な雨でカビの蔓延が危惧されましたが、9月に入り風が吹くことにより乾燥し、凝縮感のあるブドウを収穫することができました。

 

 

ボルドー

WINE ADVOCATE

左岸(メドック、グラーヴ) 86~94→グラーヴが秀逸、メドックが厳しい

右岸(サンテミリオン、ポイヤック)95~96

ソーテルヌ87

 

WINE SPECTATOR

左岸(メドック、グラーヴ)88

右岸(サンテミリオン、ポイヤック)95

ソーテルヌ88

 

1998年のボルドーは品質のバラツキが大きいヴィンテージとされています。

8月の降雨量が例年の1/4程度と暑く乾燥した夏が特徴的なヴィンテージです。

4月は寒く雨がちな気候でしたが、5月からは順調に生育が進み、早めに開花しました。

暑い夏によりブドはよく熟すことができましたが、9月〜10月にかけて大雨が降ってしまいます。

 

早熟であるメルロの収穫は終わっているシャトーがほとんどでしたが、晩熟であるカベルネソーヴィニヨンはその大雨の影響を受けてしまいました。

カベルネソーヴィニヨン は水を多く含んでしまいがちなヴィンテージのため、メルロの比率が高いシャトーの多いヴィンテージです。

 

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