1997年のフランスワインは、全体的に高い評価を受けているヴィンテージです。
シャンパーニュ地方は恵まれた環境により生育が進み、健全なブドウを収穫することが出来ました。
1997年は大手メゾンもヴィンテージシャンパーニュを生産しています。
アルザス地方は暑い夏であり、1995年の倍近くの日照量を得ることができました。
そのためブドウはしっかりと熟すことができたヴィンテージです。
ロワール地方の開花期は理想的に過ぎ、暑い夏を迎えました。降雨量は全体的に適度であったため、よくブドウが熟すことができました。
ローヌ地方は北部・南部共に開花が早く、涼しい夏ながら8月末は暑く乾燥し、早く収穫が行われ、良好なヴィンテージとされています。
1997年のヴィンテージチャート
ブルゴーニュ
WINE ADVOCATE
コートドニュイ 89
コートドボーヌ 88
白全般 89
WINE SPECTATOR
コートドニュイ85
コートドボーヌ 83
白全般 88
1997年のブルゴーニュは、前年よりも収量が落ちてしまいましたが、日照量に恵まれ、良質なブドウを収穫することができました。
開花は比較的一斉に行われたため、均一に生育が進んでいきました。
7月は涼しく雨がちな日が続いてしまいましたが、8月は適度な雨と暑い日が続いたため、ブドウをしっかりと成熟させていきます。
8月と9月に嵐の被害はありましたが、全体的に天候に恵まれ、しっかりとした日照量により健全なブドウを収穫することができました。
ボルドー
WINE ADVOCATE
左岸（メドック、グラーヴ） 82～86
右岸（サンテミリオン、ポイヤック）86～87
ソーテルヌ89
WINE SPECTATOR
左岸（メドック、グラーヴ）85
右岸（サンテミリオン、ポイヤック）86
ソーテルヌ92
1997年のボルドーは、不安定な生育期であったため収量は多くありませんが、しっかりとブドウが熟すことができたヴィンテージです。
暑い春により生育は不均一に進み、5月は涼しく雨がちな天候でした。
そのためミルランダージュが至る所で発生したため、収量は低下してしまいます。
6月〜7月は冷涼で湿度が高く、8月は高温でしたが高い湿度が続いたため、比較的湿度が高く病害の危険性のある年でした。
しかし9月に入り気候は回復したため、収穫を遅らせたブドウはしっかりと熟すことができました。晩熟であるカベルネソーヴィニヨンから品質の高いワインが生産されています。
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