2000年のフランスワインは、産地により異なる評価を得ています。
ボルドー地方では2000年は偉大なヴィンテージとされており、さらに記念すべきミレニアムヴィンテージのため価格は高騰しています。
シャンパーニュ地方は9月の収穫期にに例年の2倍ほどの雨が降ってしまい、難しい年となっています。
アルザス地方も不安定なヴィンテージであり、開花期は暖かかったものの、夏は比較的涼しい気候で、9月以降も不安定な気候でした。
ロワール地方も難しい年であり、涼しく雨がちな夏は病気が蔓延する危険があり、生産者は気が休まりませんでした。
8月は雨が少なく乾燥しましたが、不安定で難しいヴィンテージてす。
ローヌ地方は全体的に雨が少なく温暖で、評価が高いヴィンテージとなっています。
2000年のヴィンテージチャート
ブルゴーニュ
WINE ADVOCATE
コートドニュイ 84
コートドボーヌ 80
白全般 88
WINE SPECTATOR
コートドニュイ 86
コートドボーヌ 81
白全般 90
2000年のブルゴーニュは不安定なヴィンテージとされており、赤ワインは品質の差が大きいと言われています。
穏やかな春から始まり、暑い初夏を迎えます。
5月と6月は暖かかったため開花は早く、ブドウの生育は早く進んでいきます。7月は涼しく雨がちでしたが、8月は天候に恵まれて回復します。
9月の半ばから収穫は始まりましたが、同時期にブルゴーニュ南部を中心に嵐が襲います。
大雨により湿度が高かったため、カビを危惧して早めに収穫を行なった生産者が多いようです。
コートドニュイは嵐の影響はあまりなかったため、良質なブドウが収穫されました。
ボルドー
WINE ADVOCATE
左岸(メドック、グラーヴ) 94~97
右岸(サンテミリオン、ポイヤック)95~96
ソーテルヌ88
WINE SPECTATOR
左岸(メドック、グラーヴ)95
右岸(サンテミリオン、ポイヤック)93
ソーテルヌ87
2000年のボルドーは天候に恵まれ、偉大なヴィンテージと言われています。
記念すべきミレニアムヴィンテージということもあり、価格が高騰しています。
生育期前半は雨が多く、曇りがちで不安視されていましたが、8月からは晴天に恵まれます。
そして収穫期である9月も理想的な天候で、ブドウはしっかりと熟していくことができました。
2000年のボルドーは、しっかりと果実が完熟したことにより、長期熟成可能な理想的なヴィンテージとなりました。
ソーテルヌにとっては日照に恵まれたことがあだとなり、貴腐菌のつきが悪く、全体的に低調なヴィンテージとなっています。
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