フランスワインの2001年ヴィンテージは、収穫期に雨が降ってしまった産地が多く、なかなか難しい年となりました。
シャンパーニュ地方は収穫期に雨が多く、あまりヴィンテージ シャンパーニュは作られていません。
アルザス地方は開花期が長引いてしまいましたが、夏は日照量に恵まれました。
しかし9月の収穫期に雨がちで、10月には暑く乾燥しました。
そのため2001年のアルザスワインは、遅摘みのブドウはよく熟すことができました。
ロワール地方は開花期に日照に恵まれましたが、その後の雨により難しいヴィンテージとなっています。
ローヌ地方は8月が猛暑でブドウは乾燥してストレスを感じていましたが、その後適度に雨が降りフランスのワイン産地では唯一素晴らしい年と言われています。
2001年のヴィンテージチャート
ブルゴーニュ
WINE ADVOCATE
コートドニュイ 86
コートドボーヌ 79
白全般 86
WINE SPECTATOR
コートドニュイ 89
コートドボーヌ 84
白全般 89
2001年のブルゴーニュは、不安定なヴィンテージでした。
春は穏やかな気候で、5月は涼しく乾燥していましたが、6月の不安定な天候により開花期が長引いてしまい、ミルランダージュが起こってしまいます。
7月前半は涼しい気候でしたが、後半にかけて雷雨や嵐の被害が出てしまいました。
8月はヴォルネイやムルソーなどで雹が降ってしまい、ブドウに傷がついてしまった畑もあり、厳格な選果が必要とされます。
8月の後半はブドウが日焼けを起こすぐらいの猛暑となりましたが、9月の前半は涼しく雨が多く、不安定なヴィンテージでした。
ボルドー
WINE ADVOCATE
左岸(メドック、グラーヴ) 88~89
右岸(サンテミリオン、ポイヤック)90
ソーテルヌ93
WINE SPECTATOR
左岸(メドック、グラーヴ)90
右岸(サンテミリオン、ポイヤック)89
ソーテルヌ97
ボルドーも他の産地と同様に、2001年は難しいヴィンテージでした。
春までに雨がたくさん降ったため、土壌には多くの水分が蓄積されてしまいます。
さらに2001年は冷夏で雨がちであり、ブドウは順調に熟していくことができませんでした。
雨の影響により凝縮感が低く、水分のやや多いブドウが多く実ってしまった年でした。
しっかりと収量を制限することが出来たシャトーのものは品質の高いワインもありますが、長期熟成にはあまり向かないヴィンテージとされています。
一方、雨の影響で湿度が高く、ソーテルヌは貴腐菌がおおく生殖し、ここ数年では最も品質の高いワインが生産されています。
2001年の重大事件、ニュース
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