2002年のフランスワインは、比較的高い評価を得ています。
南仏は凄まじい嵐に襲われることがありましたが、他の産地は比較的穏やかに過ぎたヴィンテージです。
アルザス地方の春は雨が多く日照が不足していましたが、夏から天候は回復し、高品質なワインを生産することができました。
シャンパーニュ地方は涼しい夏が特徴的でしたが、9月には晴天に恵まれ、綺麗な酸味が特徴的なヴィンテージとなりました。
ローヌ地方は猛烈な嵐の影響で、南部では洪水が起こってしまいました。
ブドウが水に浸かってしまった畑もあり、2002年の南ローヌは生産量が少なくなっています。
北ローヌは急斜面で水はけの良い畑が多いため、洪水は免れたようです。
2002年のヴィンテージチャート
ブルゴーニュ
WINE ADVOCATE
コートドニュイ 94
コートドボーヌ 92
白全般 92
WINE SPECTATOR
コートドニュイ 96
コートドボーヌ 92
白全般 95
2002年のブルゴーニュは比較的高い評価を得ています。
冬は寒く乾燥していましたが、おだやかな春を迎え、生育は早く進行して行きました。
その後夏は乾燥していたものの、天候に恵まれていました。
8月〜9月は涼しく、比較的曇りがちで雨が降ってしまいます。
そのため房をつけすぎている樹はカビが蔓延する心配がありましたが、その後涼しい北風が吹いたことによりブドウは乾燥し、カビの心配はなくなりました。
その後は晴天が続き、健全なブドウを収穫することができました。
ボルドー
WINE ADVOCATE
左岸(メドック、グラーヴ) 87~88
右岸(サンテミリオン、ポムロール)85~87
ソーテルヌ 85
WINE SPECTATOR
左岸(メドック、グラーヴ) 86
右岸(サンテミリオン、ポムロール) 87
ソーテルヌ 87
2002年のボルドーは、開花期が不安定な年でした。
5月は雨の日が多く湿度はありましたが、6月は暑く乾燥した気候になりました。7月〜8月は涼しく雨が降りましたが、その影響でブルゴーニュと同様カビの蔓延が危惧されました。
しかし幸いにも9月には風が吹いたため、カビの心配は無くなりました。
収穫は9月末から行われるシャトーが多く、ゆっくりと熟すまで待つことが出来ました。
9月は乾燥していたものの晴天に恵まれたため、理想的な収穫が行われました。
ミルランダージュが起こったため収穫量は多くないヴィンテージですが、厳格な選果を行ったシャトーは良質なワインを生産することができました。
2002年の重大事件、ニュース
鈴木宗男、辻元清美、田中真紀子などの政治家のスキャンダル、ニュースが多発
ソルトレイクシティ 冬季オリンピック、パラリンピック
FIFAワールドカップ 日韓合同開催 日本はベスト16
浜崎あゆみ・宇多田ヒカルら女性アーティストによって上位2作を独占