2003年のフランスは、フランス全土で数千人の死者が出るほどの猛暑の夏でした。
そのためフランスの各ワイン産地は、比較的果実味が強く、酸味が穏やかなスタイルが多いことが2003年の特徴として挙げられます。
シャンパーニュもその例に漏れず、猛暑による影響で酸が低く、あまり熟成には向いていないヴィンテージです。
シャンパーニュ地方は5月から暑く、時折嵐にも襲われてしまいます。
8月もとても暑かったため、8月から収穫を始めるという早熟なヴィンテージでした。
ローヌ地方も猛暑なヴィンテージであり、熟していて糖分の高いブドウが収穫されました。
比較的アルコール分の高いワインが生産されているヴィンテージです。
2003年のヴィンテージチャート
ブルゴーニュ
WINE ADVOCATE
コートドニュイ 89
コートドボーヌ 88
白全般 84
WINE SPECTATOR
コートドニュイ 93
コートドボーヌ 90
白全般 87
2003年のブルゴーニュは、温暖な春により生育が早まります。
しかし4月は寒く、霜の被害や雪が降った場所もあるほどの寒さでした。
5月は涼しく風も吹いていましたが、6月から暑さが始まります。
7月上旬は適度に湿度がありましたがそれ以降は乾燥し、8月は猛暑となりました。
8月は40℃を越えた日がなんと10日もあり、まさに暑さが特徴的なヴィンテージでした。
猛暑によりブドウの糖度は上がりましたが、酸度が下がってしまうため収穫を早くから始めた生産者が多く、8月半ばから始めた造り手もいます。
8月末には少し暑さは和らぎましたが、もうほとんどの生産者は収穫を始めていたようです。
例年遅摘みを行う生産者も9月半ばには収穫を行なっています。
ボルドー
WINE ADVOCATE
左岸(メドック、グラーヴ) 88~95
右岸(サンテミリオン、ポムロール)84~90
ソーテルヌ 89
WINE SPECTATOR
左岸(メドック、グラーヴ) 95
右岸(サンテミリオン、ポムロール) 94
ソーテルヌ 95
2003年は両紙で評価が分かれています。
ボルドーも2003年は暑いヴィンテージでした。
比較的果実味が突出しており、濃い味わいが特徴的なヴィンテージです。
生育期の序盤は特筆する点がない気候でしたが、7月には猛暑が襲います。
8月も猛暑は続き、11日連続で35℃を越えました。40℃まで達する日もあり、とても暑く乾燥した夏が過ぎて行きました。
ボルドーも早くから収穫は始まり、酸は穏やかながら果実味が主張している傾向があるヴィンテージです。
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