2004年のフランスワインは、あまり安定した気候ではなかったものの、2003年のような猛暑が続いた気候ではなかったため、穏やかに感じられた年でした。
ロワール地方やシャンパーニュ地方では豊作であり、シャンパーニュ地方は2003年に比べてかなり収穫量が増大しました。
比較的雨がちで湿度が高い気候条件ではありましたが、病害に気を遣いながらも豊作のヴィンテージとなりました。
2004年のヴィンテージチャート
ブルゴーニュ
WINE ADVOCATE
コートドニュイ 83
コートドボーヌ 79
白全般 91
WINE SPECTATOR
コートドニュイ 88
コートドボーヌ 85
白全般 90
2004年のブルゴーニュは、少し難しいヴィンテージとなりました。
開花は遅れましたが、生育は順調に進みました。
しかし7月前半は曇りがちで冷涼な気候になり、ウドンコ病が蔓延しました。
7月後半から気温は上がりましたが、曇りがちの天気で、嵐による雹の被害もありました。
8月後半からは天候が回復し、乾燥して晴天に恵まれました。9月は曇りの日も多かったですが天候は崩れず、収穫を遅らせた生産者は果実を成熟させることが出来ました。
また2004年のブルゴーニュでは、テントウムシが大量に発生したことが知られています。
生産者によっては、除梗機にテントウムシが混入してしまったため、ワインに青臭さがついているものもあると言われています。
ボルドー
WINE ADVOCATE
左岸(メドック、グラーヴ) 87~88
右岸(サンテミリオン、ポムロール)88
ソーテルヌ 87
WINE SPECTATOR
左岸(メドック、グラーヴ) 89
右岸(サンテミリオン、ポムロール) 88
ソーテルヌ 89
2004年のボルドーはミルランダージュなども生じず、豊作のヴィンテージとなりました。
しかし比較的安値で取引されており、お手ごろな価格帯となっています。
冬は寒く、春は涼しく乾燥していました。
開花は良い条件の元均一に行われましたが、6月は暑く乾燥していましたが、7月以降あまり天候に恵まれず涼しく雨がちとなりました。
特に8月に雨が多かったため、ブドウは多く水を吸ってしまい、凝縮感の欠如とブドウの成熟不良が懸念されるヴィンテージです。
とは言ってもそこまで悲観的になるようなヴィンテージではなく、シャトーによって品質にばらつきがあるようです。
厳しく収量を制限したシャトーは、コスト パフォーマンスが高いワインを生産しています。
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