フランスワインの1995年は、産地により評価が分かれますが、ボルドーを中心に良好なヴィンテージとされています。
シャンパーニュ地方は比較的安定した気候により良好とされており、ロワール地方は天候に恵まれて豊作のヴィンテージとなっています。
アルザス地方は春の湿度の高さが影響して開花の時期がバラついてしまい、ミルランダージュが生じてしまいます。
ミルランダージュのため収量は落ちてしまいましたが、凝縮したブドウを収穫することが出来ました。
9月は涼しく雨が多い天候でしたが、その後は晴天に恵まれたため、遅摘みしたブドウは高い品質を得ることが出来ました。
ローヌ地方は南部・北部共に良好なヴィンテージです。
北部はミルランダージュが生じたため収量は少ないながら、高品質なワインが多く生産されています。
南部は天候に恵まれ、しっかりと熟したブドウを収穫することが出来ました。
1995年のヴィンテージチャート
ブルゴーニュ
WINE ADVOCATE
コートドニュイ 90
コートドボーヌ 85
白全般 93
WINE SPECTATOR
コートドニュイ 90
コートドボーヌ 83
白全般 93
1995年のブルゴーニュは年間を通して日照量が少なく、気温が例年よりも上がらないヴィンテージでした。
穏やかな冬からブドウの生育は始まりましたが、開花期の気候が不安定でミルランダージュが生じてしまいます。
7月~8月は比較的安定した気候で過ぎていきましたが、9月が曇りがちで日照量が物足りない気候でした。
ミルランダージュの影響により収量は少なく、カビは蔓延しませんでしたが日照量が足らず、未熟果を取り除く必要があるヴィンテージです。
ボルドー
WINE ADVOCATE
左岸(メドック、グラーヴ)88~92
右岸(サンテミリオン、ポイヤック)88~92
ソーテルヌ 85
WINE SPECTATOR
左岸(メドック、グラーヴ) 95
右岸(サンテミリオン、ポイヤック)95
ソーテルヌ85
ボルドーの1995年ヴィンテージは高い評価を得ています。
ブドウの生育は順調に始まり、ブドウは5月末に一斉に開花を迎えます。
その後はとても暑く乾燥した夏を迎え、十分な日照量を確保することが出来ました。収穫は9月半ばに行われましたが、その時期に豪雨が降ったためメルロに少し影響してしまいました。
その後は晴天に恵まれたため、カベルネソーヴィニヨンはよく熟し、凝縮感のあるブドウを収穫することが出来ました。
カベルネソーヴィニヨンの方が高品質なものが多く、左岸が特に高い評価を得ています。