おそらくあなたはヴィンテージワインをプレゼントしようとして、その全体像をとらえようとしているのかもしれません。
あるいはヴィンテージワインをプレゼントすることは決まっていても、具体的にどうやって選べばいいのかがわからない、という段階かもしれません。
ワイン好きの人であれば、ワインショップの店頭に並んでいるいわゆる新しいワインではなくて熟成させた古酒=ヴィンテージワインに興味があるものです。
これをプレゼントしようとしているのですから、贈る相手は相当なワイン好きなのでしょう。
ここでは、ヴィンテージワインをプレゼントするときに気を付けるポイントをご紹介し、その意味と根拠をできる限り具体的に解説します。
ヴィンテージワインを贈るくらいの相手なのですから、相当な気合が入っているでしょうし、相手もかなりのワイン好きなのでしょう。
ワインをしっかりと選ぶことで、あなたの評価が一気に上がることをお約束します。
ヴィンテージワインのプレゼント
ヴィンテージワインとは?
ヴィンテージワインのプレゼントをお考えの場合に、いきなり選び方やそのポイントを知ることもいいのですが、まずはヴィンテージワインそのものを知ることのほうがいいでしょう。
ヴィンテージワインは、
ヴィンテージ(収穫年)+ワイン
の意味ですが、日本ではある程度年の経過した古いワインのことを指します。
では、古いワインとはどの程度のワインのことでしょうか?
ボルドーやブルゴーニュのワインでは、デイリーワイン以外は最低でも5年は待ってから飲みたいところでしょう。
よほどのことがない限りは10年間は熟成させることで品質は向上しますので、その意味では10年以前まえの収穫年のワインととらえていいでしょう。
ヴィンテージワインはデリケート
ヴィンテージワインをプレゼントするときに気を付けるべきポイントはいくつもあります。
そのなかでも酒質がデリケートであることは絶対に押さえるべきポイントでしょう。
ヴィンテージワインは一般的なワインよりも熟成が進んでいるため、基本的にデリケートな状態になっていることが多いです。
そのため直射日光に当たってしまったり、急激な温度変化があったりするとせっかくのワインが台無しになってしまうこともあり得ます。
そのためヴィンテージワインをプレゼントするときは最低限「デリケートなものを扱う」ということを押さえておきましょう。
ヴィンテージワインをプレゼントに贈る
では、これらのポイントを押さえたうえでヴィンテージワインをプレゼントに贈るポイントをご紹介しましょう。
まず、ヴィンテージワインを贈るくらいの相手なのですから、ワインは相当慣れているはずですし、セオリーを外すと逆に「せっかくのワインをわかっていない」と思われる可能性もあります。
そのため、できればここに押さえたこと以外はインパクトとか奇抜性は考えずにセオリー通りに贈るのがベストでしょう。
①安心できるところから購入する
ヴィンテージワインは取り扱いがデリケートなため、保存状態の悪いところから買ってしまうとデリケートさが損なわれる可能性があります。
そのためできれば信頼のおけるお店やショップなどで購入し、そのまま直接贈るのがベストでしょう。
高級なワインが誰でも手の届く場所に無造作に並べてあったり、明るいところに陳列してあるショップはあまりお勧めできません。
ヴィンテージワインの取り扱いに慣れているところはそうそうありませんが、探せば見つかりますので根気強く探しましょう。
②贈った日に飲むのは避ける
例えばヴィンテージワインをプレゼントに贈り、その日のうちに飲もうとするのはお勧めできません。
ヴィンテージワインはデリケートなので、できれば届いたら2~3日は冷暗所に保存し、酒質を安定させてから飲むのがいいからです。
また、古い年のヴィンテージは澱がたまっていることもあり、これを沈殿させる目的でもやはりその日のうちに飲むのは避けるべきでしょう。
もしどうしても贈った日に飲みたい場合はそのあたりを考慮し、できる限り静かに運び、澱を沈殿させた状態で贈るのがいいですね。
③ワインの背景も検討する
例えば、頑張って難しい試験に合格した人にヴィンテージワインを贈るときを想像しましょう。
ひょっとしたら何回か失敗してようやく合格したのかもしれません。
それであれば、収穫した年は天候に恵まれなかったけど、ワイナリーの頑張りで酒質を取り戻したワイン、なんてのもストーリーとしてはいいでしょう。
これを説明しながら贈れば、涙が出るほどうれしい贈り物になるかもしれません。
ヴィンテージワインはその年の作柄を反映しますので、ヴィンテージチャートを確認して最低限どのような年だったのかを検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
ヴィンテージワインはデリケートな酒質のため、取り扱いが難しく、せっかくいいお店で買っても最後の最後で品質が台無しになることもあります。
贈る側に最低限の知識があることで相手にとって最高のプレゼントにもなりますし、デリカシーのない贈り方をするとワインが台無しになることもあり得ます。
ここに押さえたポイントは最低限検討してワインを選んでみてはいかがでしょうか。