2006年のフランスのワイン産地は、比較的冷涼で雨がちな気候のところが多い印象です。
アルザス地方やロワール地方は気温があまり上がらず、ブドウの生育が不十分なものが多く見受けられました。
シャンパーニュ地方は7月に気温が上がりましたが、嵐の被害にも遭ってしまい、2006年はヴィンテージ シャンパーニュを生産しているメゾンはあまり多くはありません。
ローヌ地方は7月に雹の被害があり、8月以降は冷夏であったため優しさのあるヴィンテージになっています。
2006年のヴィンテージチャート
ブルゴーニュ
WINE ADVOCATE
コートドニュイ 89
コートドボーヌ 82
白全般 90
WINE SPECTATOR
コートドニュイ 91
コートドボーヌ 88
白全般 91
ブルゴーニュも2006年は比較的涼しいヴィンテージとなりました。
4月と5月は涼しく、少し湿度が高い気候でした。6月には少し気候が回復し開花を迎え、7月は暑く乾燥しました。
7月末には雹の被害に遭うところがあり、8月からは冷涼で雨がちな天気が続いてしまいます。
この8月の雨により湿度は高くなり、生産者たちはカビなどの病害の対応に迫られてしまうのです。
収穫は9月の半ばから始まりましたが、あまり理想的な日照量は得られず、成熟不足なブドウもありました。
10月も雨がちな天気が続いたため、遅摘み収穫を考えていた生産者達は苦労してしまいました。
ボルドー
WINE ADVOCATE
左岸(メドック、グラーヴ) 87~88
右岸(サンテミリオン、ポムロール)88~90
ソーテルヌ 88
WINE SPECTATOR
左岸(メドック、グラーヴ) 90
右岸(サンテミリオン、ポムロール)89
ソーテルヌ 91
2006年のボルドーは、2005年の陰に隠れてしまいがちですが、比較的評価されているヴィンテージです。
フランスのほかのワイン産地とは異なり、ボルドーは涼しいだけでなく暑さもやってきました。
3月~6月はあまり雨が降らず、穏やかな気候が続きます。7月になり気温は上昇し、雨はあまり降らずに暑く乾燥した日が続きます。
8月からは暑く乾燥した日と涼しい雨がちな日が繰り返し訪れ、9月には比較的気温が上がりました。
9月には大雨の日もあり、湿度が高く腐敗してしまうブドウもありました。
8月からは難しい気候が続きましたが、厳重に選果を行ったシャトーなどは品質の高いワインを作ることが出来たとされており、生産者の努力が反映される年となりました。
2006年の重大事件、ニュース
ライブドア事件
トリノ 冬季オリンピック・パラリンピック 荒川静香さん優勝
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