フランス ワインの2008年は、評価の高い2009年の影に隠れているヴィンテージです。
ボルドーとブルゴーニュは比較的難しいヴィンテージであり、シャンパーニュは冷涼なヴィンテージでした。
シャンパーニュは春まで寒さが長く続きました。
気温が上がりましたが4月と5月は雨が多く、ベト病が発生してしまいました。その後7月~8月は不安定な天候が続き、9月には天候が回復しましたが難しいヴィンテージとなりました。
全体像としては、
デイリーワインはできるだけ早く飲みましょう。
ボルドーの一般的なシャトーやブルゴーニュの村名クラス以下のワインも早めに飲みましょう。
ボルドーの上級シャトー、ブルゴーニュのプルミエクリュ、グランクリュも飲み頃です。あと5年以内に飲むのがいいでしょう。
2008年のヴィンテージチャート
ブルゴーニュ
WINE ADVOCATE
コートドニュイ 88
コートドボーヌ 89
白全般 94
WINE SPECTATOR
コートドニュイ 91
コートドボーヌ 89
白全般 93
2008年のブルゴーニュは栽培家を苦しめたヴィンテージになりました。
全体的に冷涼で湿気が多かったので、病気と闘わなければならない難しいヴィンテージだったのです。
花振るいやミルランダージュも発生しており、収量は低くなっています。
難しいヴィンテージとはなりましたが、とはいえ2009年とは対照的である繊細な味わいは魅力的です。
栽培家泣かせの2008年ブルゴーニュ
ブドウの栽培は冷涼な春から始まり、雨がちな夏を迎えます。
この時期は湿度が高く、ウドンコ病が発生してしまいました。
7月に入り冷涼ながら天候は良好でしたが、後半には嵐が来てしまい、コート ド ボーヌでは雹の被害に遭ってしまいました。
8月に入り前半は涼しかったものの、後半は気温が上がり暑く恵まれた日照量を得ることが出来ました。
しかし収穫前の9月に入りまた雨が降ってしまったのです。
9月後半は晴天に恵まれたため、晴れている時期に収穫を行うことはできましたが、難しいヴィンテージとなりました。
ボルドー
WINE ADVOCATE
左岸(メドック、グラーヴ) 90~91
右岸(サンテミリオン、ポムロール)92~96
ソーテルヌ 89
WINE SPECTATOR
左岸(メドック、グラーヴ) 87
右岸(サンテミリオン、ポムロール) 88
ソーテルヌ 90
2008年のボルドーは、比較的難しいヴィンテージとなりました。
全体的に冷涼な気候であり、霜の被害とウドンコ病の発生により、生産量は少なくなっています。
春から夏にかけて雨が多く、8月もあまり天候に恵まれませんでした。
9月からは天候が回復しましたが、生育期の冷涼な気候によりブドウが熟すまでには時間が必要でした。
幸いにも10月も天候に恵まれたため、収穫を遅らせて完熟させることが出来たシャトーは、品質の高いワインを生産することが出来ました。
雨の多い気候であったこともあり、2008年のソーテルヌは高い評価を得ています。
2008年の重大ニュース、事件
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北京オリンピック、パラリンピック