ユニブラン・トレッビアーノとは|品種の特徴と産地

ユニ ブラン(UGNI BLANC)は、世界中で様々な名前で栽培されている白ブドウ品種です(日本ではトレッビアーノのほうが知られています)。

起源は諸説ありますが、イタリア原産とされています。

ユニ ブランは樹勢が強く、高い収量が期待できます。

その分高品質なワインを作る為には、しっかりとした収量制限(キャノピーマネジメント)が必要となります。

比較的温暖な気候を好みますが、幅広い気候に対応することができます。

あまり知名度は高くない品種ですが、特にブランデーの原料としてユニ ブランは重宝されています。

 

 

ユニブラン

品種の特徴

ユニ ブランの特徴としては、糖度が上がりづらく酸味が強いことが挙げられます。

あまりワイン造りに適していないように感じますが、この特徴がブランデー造りでは重要なものです。

酸味が強いとワイン中に香気成分が多いため、蒸留をしても複雑な香りが保たれます。

またアルコール度数が低いことから、一定のブランデーを作る際には多量のワインを利用する必要がある為、凝縮感高い原酒を得ることができます。

また、ユニ ブランから造られた白ワインはフレッシュなスタイルのものが多く、柑橘や果実の香りがほのかに香ります。

 

樹勢が強く、かつ病害虫にも強く、晩霜にも耐性があるという性質のため、料理用のワインとしても重宝されています。

 

主な生産地域

ユニ ブランの主な生産地域としては、フランス、イタリア、オーストラリアが挙げられます。

フランスでは最も広く栽培されている白ブドウ品種であり、主に南西部とプロヴァンス地方で栽培されています。

南西部の特にコニャック地方ではブランデーを作るうえで重要な品種です。

フィロキセラの影響でブランデーの原料であったフォル ブランシュとコロンバールの栽培面積が減少して以来、コニャック地方で主要品種として栽培されています。

プロヴァンス地方ではスティルワインの原料として、多くは日常消費用ワインにブレンドして使用されています。

イタリアでは主に中部地方で栽培されており、スティルワインの原料となっています。

比較的日常消費用のワインで用いられることが多い品種ですが、近年は収量をしっかりと制限し、熟成に樽を用いる生産者も出てきており、高品質なものも生産されています。




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