プティシャブリは、シャブリ地区のAOCの等級の中では低い等級となりますが、カワイらしく品質の高い辛口白ワインを生産しています。
プティとは小さいという意味がありますが、小さいシャブリという意味ではありません。
かわいらしいとか、手ごろ感のあるといった意味合いでとらえていただければいいでしょう。
その名のとおり、全体的に手ごろで、もちろん安価で早飲みワインもありますが、中には高品質のヴィンテージも存在します。
プティシャブリ ワイン
ワインの特徴
黄金色、もしくは緑帯びた色となり、レモンやグレープフルーツのアロマや白い花の香りがする果実味を楽しめる白ワインです。
瑞々しい爽やかなアタックとバランス良い酸を楽しむことができ、軽いワインながらもまろやかさが口に残ります。
オイリーさも感じられるものの、爽やかな味わいとなります。
ヨードの香りがするのはプティシャブリの特徴でもあり、若いうちにのむこともできますが、理想の飲み方は表記ヴィンテージより2年待つことです。
そうすると味わいにまとまりが出て、一層美味しくワインを楽しめます。
お勧めのサービス温度は8~10℃程度、きりっと冷やして飲むとより爽やかでフレッシュな飲み心地となります。
ブドウの品種
シャブリなのでシャルドネ種100%となっていますが、このプティシャブリの特徴として土壌が特有のキンメリジャンではありません。
シャブリといえば牡蠣の化石のある石灰質な土壌が有名ですが、プティシャブリのクリマでは土壌が異なり、他のアペラシオンよりも新しいポートランディアン期のものとなっています。
そのため、泥土や砂土混ざりの土壌となります。
日照りはさまざまですが、良質なブドウを栽培するために日当たりの良い斜面でブドウが栽培されています。
日本では見かけないけど・・・
有名なワイナリーも多数プティシャブリを生産しており、グランクリュなどに比べるとリーズブルな価格で購入することが出来ます。
優れたプティシャブリはAOCとしてのシャブリを名乗ることが出来ますが、そうでない場合もシャブリと比べても遜色ない素晴らしいワインが多く造られています。
日本にはあまり入荷がなく、ワインショップでもほとんど見かけませんが、フランス本土ではご家庭用やビストロ御用達のワインとして知られています。
そのため、デイリーワインとして白ワインを楽しみたい場合などにもお勧めです。
合わせる料理
プティシャブリは、前述のように名前からして気軽でかわいらしく、親しみやすい辛口白ワインです。
ご家庭でやビストロでたのしまれるように、料理であっても気軽でさっぱりと食べられて、かつ、新鮮な魚介のものであれば最高でしょう。
牡蠣とシャブリのマリアージュであれば、例えば開けただけの生牡蠣であれば、シャブリグランクリュやシャブリプルミエクリュよりもプティシャブリのほうがいいでしょう。
日本料理であれば、小エビのてんぷらや青魚の塩焼きなどにはぴったりといえます。
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