ナヴァラ サンタクルーズ デ アルタズ

Navarra Santa Cruz de Artazu 2012
スペインの隠れた名酒、ナヴァラの最高評価のワインです。
もともと元々リオハで名を成した生産者(ファンカルロス ロペスデラカーリェJuan Carlos Lopez de Lacalle)ですが、隣のナヴァラの畑の可能性に魅せられて進出した経緯があります。
リオハでは数ある生産者の中でもトップの評価を得ていて、1996年に満を持してのナヴァラに進出しました。
(日本ではセカンドラベル的なアルタズリは流通しているようですが、今回のアルタズとは違います。アルタズはほとんど流通していません。ご注意ください)
ナヴァラはリオハよりも内陸で、そのぶん気候は寒暖差が激しく、これがワイン用のブドウにとっては酸味を残しながら糖分を高める環境です。
わずか6ヘクタールの小さな畑で育てられたガルナッチャ(グルナッシュ)を使い、年間6000本程度しか生産しません。
もっとも、土壌が茶色の粘土石灰岩質土壌なので、南フランスのグルナッシュとは若干風味が変わってきます。
黒い果実の香りとミントやユーカリドロップ、ミネラルの印象が強く、最初の一口目は堅さも感じられるかもしれません。
濃く凝縮した味わいは果実風味が口の中ではじけ、パワフルな印象ですが、不思議としつこさを感じません。
アフターが予想とは違い果実の印象がのこり、おそらく南フランスのグルナッシュの印象ががらりと変わる味わいでしょう。
時間がたつとともに豹変し、華やかでワインのほうから語りかけるような強いメッセージを感じるワインです。
収穫から7年たち、熟成はこれからがピークですので、今飲んでもおいしいですし、これから10年以上の熟成に耐えられます。
ご自宅でお飲みの場合は、開けてから1時間程度は空気に触れさせるか、あればデカンタージュをしてお飲みになるのがいいでしょう。
ワインアドヴォケイトの評価を見ると、2012年はなんと93点と、ナヴァラはもちろんスペイン屈指の評価を受けていることがわかります。
まだ名前が知られていないのでこの価格ですが、今後の評価によっては一気に価格が高騰することも予想されます。
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