シャトーフェティクリネ 1996

ポムロールの隠れた名シャトーの古酒です。
熟成されたメルローの最高の味わいを楽しんでいただけます。
酒質がデリケートなので、できれば1週間は箱のまま横にしておいておくことをお勧めします。
(古酒のため、若干ではありますが画像のようなラベルに切れやかすみがございますので予めご了承ください)
古酒の楽しみ方
古酒は若めのワインと楽しみ方は大きく違ってきますので、ここで押さえておきましょう。
まず、通常の収穫から5年程度のワインと違い、果実味やボリューム感を楽しむものではありません。
香りで言えば「第三アロマ」といって熟成から来る香りがほとんどを占めます。
通常のワインはカシスのリキュールやイチゴのような果実味がありますが、これらは熟成することでドライフルーツなどの香りに変化します。
若いうちは控えめだったミネラルの印象は、熟成することで土のような香りや皮のような香りに昇華します。
そのうえで、若いうちに楽しめたパワフル感や果実感は控えめとなり、全体的には穏やかな味わいになります。
また、熟成のピークですので酒質がかなりデリケートになっています。
そのためお飲みになる際は最初のひと嗅ぎ、最初のひと口に神経を集中して楽しむことでワインの神髄を味わうことができます。
本来ボルドーやブルゴーニュのワインは熟成することでその真価を発揮するのですが、残念ですがほとんどの場合は熟成を待てずに若いうちに消費されてしまうのが実態です。
きっとこのワインをお飲みに際に、それまで味わったボルドーワインとは違う印象をお持ちになるかもしれません。
しかし、この味わいこそが長年ボルドーで良しとされてきたワインの形なのです。
澱がありますのでデカンタージュをするのがベストですが、その結果デリケートさが失われる可能性もあります。
お飲みの前の半日程度、ボトルを立てておき、澱を沈殿させて静かにグラスに注ぐのもお勧めです。
WA:87-89ポイント(1988年ヴィンテージ) WS:85ポイント(1995年ヴィンテージ)
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